このページの要点:
- チームメイトへのイライラは自然な感情であり、無理に抑える必要はない。
- 「感情の実況中継」や「Iメッセージ」で、感情を適切に表現するスキルが有効。
- 話し合いのルールや感情の棚卸しミーティングで、信頼関係とパフォーマンスを高められる。
【チーム内でのイライラ】感情とどう向き合い、どう話し合う?

読者: チームメイトにどうしてもイライラしてしまって…。そのせいでチーム全体の雰囲気も悪くなりそうで、不安です。

ハタケ: その感情は自然なものですよ。人はそれぞれ価値観や働き方が違うので、長く一緒にいるほどすれ違いも出てきます。ただ、放っておくとパフォーマンスに影響するので、早めに向き合うことが大切です。

クロ先生: 最近の研究では、感情調整スキルが高い人ほど、チーム内の対立をうまく乗り越えやすいことが報告されています(Freemanら, 2024)。また「話し合いの質」が、チーム全体のストレスやパフォーマンスに与える影響も無視できません(Parkら, 2024)。
感情を無理に抑えこむよりも、適切なタイミングで、適切な方法で「共有する」ことが大切です。
実生活で使える4つのヒント
- 1. 「感情実況中継」で自己認識を高める
怒りや苛立ちを感じたら「今、私は○○に対してイライラしているな」と、まず自分で言葉にしてみましょう。感情を客観視する第一歩です。 - 2. タイミングを見て「Iメッセージ」で伝える
たとえば「あなたが遅れると困る」ではなく「私は、開始時間に間に合わないと焦ってしまう」と自分の気持ちを主語にしましょう。防御的反応を避ける効果があります。 - 3. 定期的な“感情の棚卸しミーティング”を導入
感情が爆発する前に、日々のもやもやを吐き出せる場を作ることで、チームの信頼が深まります。 - 4. 話し合いのルールを作る
「遮らない」「感情を否定しない」「目的は“正す”より“分かり合う”」など、あらかじめ共有しておくと、冷静な話し合いがしやすくなります。
クロ先生のちょっと一言
「イライラ=悪」ではなく、それは“何か大切なことが守られていない”というサインです。自分にもチームにも優しくなる第一歩として、その声を丁寧に扱ってみてください。
マインドルートのサポートメニュー

habituation

healing・recovery

performance

sports mental training
コメント