スピーチ前の「緊張」や「頭が真っ白になる」状態に悩む学生に向けて、実践的な不安対処法と最新の研究知見を解説。
- 自己効力感や社会的期待が不安に影響(Chenら, 2025)
- 「脅威予測エラー」により経験が脳の安心学習につながる(Winklerら, 2025)
- 模擬練習・マインドセット・筋弛緩法など、即実践できる対策を紹介
学生さんの「スピーチ不安」に専門家が答えます
読者:
学校でスピーチをすることになったのですが、緊張で頭が真っ白になりそうです。どうしたらいいでしょうか?
クロ先生:
スピーチ前の緊張、誰でも経験しますよね。実際、多くの研究で「パフォーマンス不安(performance anxiety)」は学生にとって一般的であるとされています。
ハタケ:
たとえば2025年の研究(Chenら, BMC Psychology)では、大学生が感情表現に差を見せる要因として、自己効力感の違いや社会的期待が影響していると報告されています。
クロ先生:
また、最新の研究(Winklerら, 2025)では「脅威予測エラー(Threat Prediction Error)」という考え方が取り上げられています。これは、”うまくいかないかも”という予測が現実と一致しない時、脳がそれを学習していく仕組みです。場数を踏むことで不安が軽減されていく根拠になりますね。
不安をやわらげる!実生活で使える3つのTips
- 練習は「本番のように」:教室でのリハーサルや、家族の前での模擬スピーチをしておきましょう。
- 「失敗しても大丈夫」のマインドセット:完璧を目指さず、自分の言葉で伝えることに集中しましょう。
- 身体を使ったリラックス法:深呼吸、手を握って離す筋弛緩法などは、直前の不安にとても効果的です。
ハタケ:
ちなみに、英語学習とスピーチ不安の関係についての研究(Zhou, 2024)では、長期的な学習によって不安が低下することも報告されています。継続は力なりですね。
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