自律訓練法
オリンピック選手をはじめとする世界のトップアスリートも取り入れている、科学的に確立されたリラクゼーション法です。
心と体の緊張を解きほぐし、パフォーマンスを最大限に引き出すためのトレーニングとして、スポーツ選手やビジネスエリートが活用しています。
ドイツの精神科医シュルツによって開発され、自己暗示を用いることで、身体の緊張を解き、リラックスした状態を意図的に作り出します。
EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)
アメリカの心理学者であるF.シャピロが開発した心理療法です。
精神科を紹介する漫画『Shrink(シュリンク)』でも紹介されており、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対してエビデンスのある治療法です。
左右交互に刺激を与えることで脳にある過去の記憶を整理し、多くを語らなくてもトラウマ処理ができる点が特徴です。
その他の精神科疾患や身体的症状の治療にも、学術雑誌などで成功例が記述されています。
自我状態療法
Watkins夫妻によって開発された心理療法です。
心の中にある異なる「自我状態(感情や考え)」のバランスを整える心理療法です。
例えば「何か新しいことを始めたいが、面倒だ」「ダイエットしたいが、つい食べてしまう」などの葛藤は、心の中の異なる自我状態の対立によるもの。この療法ではそれぞれの気持ちに働きかけ、調和を図ることで、ストレスを減らし、行動しやすい心の状態を作ることで日常的な葛藤から解離性障害の治療まで幅広く適用でき、心のバランスを整えることに役立ちます。
ホログラフィートーク
峰礼子が考案したトラウマ処理と回復を援助する心理療法です。
軽催眠を用いたトランスワークや自我状態療法の一種であり、クライアント自身が問題を解決するプロセスを重視します。
長く辛いトラウマ経験をした方は、トラウマ治療後に「寂しい」「虚しい」といった愛着に関係したテーマが出てくることがあります。
ホログラフィートークでは、こうした愛着修復のアプローチも組み込まれています。
催眠療法
催眠療法は、多くの誤解や偏見を持たれやすいですが、「レモンがすっぱくなくなる」「犬になってしまう」などのパフォーマンスとは異なります。
テレビで催眠をショーとして利用してきた影響もあり、誤解が広がっています。
しかし、催眠療法では本人が望んでいないことを行うことはありません。
専門家が行う催眠療法は、クライアントの深層意識に働きかけ、問題やストレスの原因にアプローチするものです。
ソマティックエクスペリエンシング
米国のP.ラヴィーンが開発した心理療法で、身体を中心としたトラウマアプローチです。
この心理療法の特徴は、身体と神経系に働きかける点にあり、多くを語らなくてもよいことがメリットです。
トラウマ治療では、「こんなことは言いたくない」「どう思われるか不安だ」と感じることも多くありますが、
この療法では身体感覚に意識を向けることでストレスやトラウマの影響を解放し、心と体の自然な回復力を促します。
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