「後回し癖」と「試合序盤の油断」は共通心理から生まれます。克服には小さな一歩と集中の習慣化が重要です。
スポーツの試合で序盤に油断してしまい、途中から巻き返す――そんな経験はありませんか?実はこの「序盤の油断」は、宿題やタスクをギリギリまで後回しにする「先延ばし」と心理的に深くつながっています。本記事では、両者に共通する心理的要因と、改善のための実践的メンタルトレーニングを解説します。

試合の序盤に集中できなくて、後半でようやく本気を出すんです。これって宿題を後回しにするのと同じですか?

はい、非常に似ています。「まだ大丈夫」と考えてしまう締切依存や危機感の欠如、そして完璧主義が両方に共通する心理メカニズムです。

克服には「小さな一歩から始める」「集中のスイッチを作る」などの工夫が効果的です。習慣化すれば序盤から集中できるようになりますよ。
緊張やパフォーマンス不安に関するエビデンス
スポーツ心理学の研究では、試合序盤の集中力不足や先延ばし傾向は「認知的回避(不快なことを避けようとする心の動き)」と関連することが示されています。例えば、時間管理や自己効力感(自分はできるという感覚)を高める介入は、先延ばしや集中力の問題を改善することが報告されています(Sirois et al., Pers Individ Dif, 2019, PMID: 31014403)。
実践的なTips:序盤から集中するためにできること
- スモールスタート:試合開始直後は「ファーストサーブを入れる」「最初の2分は守備に集中」など、小さな目標に絞る。
- ルーティンを取り入れる:試合前に深呼吸や決まった動作を行い、集中のスイッチを作る。
- 小さなプレッシャーを設定:チームメイトと「最初の5分間は失点しない」と約束するなど、自分に適度な緊張感を与える。
- 完璧主義を手放す:序盤は「まず動き出すこと」を優先し、結果は後から整えていく姿勢を持つ。
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