このページの要点:
- 怪我からの復帰には、身体だけでなく「心のリハビリ」も必要である。
- モーターイメージトレーニングにより、脳の“再発恐怖”を和らげる効果がある。
- 再発への不安に対処するには、心の準備・成功イメージ・感情記録が有効。
怪我からの復帰とメンタルトレーニング:再発不安やトラウマに向き合うには?
スポーツで怪我を経験した選手の多くが、復帰の瞬間に「怖さ」や「不安」を感じます。
今回は、そんな悩みを抱える選手に向けて、精神科医のハタケと心理士クロ先生がメンタルトレーニングの視点からアドバイスします。


実際に、Rodriguezら(2019)の研究では、前十字靭帯損傷後の選手にイメージトレーニングを導入することで、「再発の不安」や「痛みへの恐怖」が軽減されたと報告されています。



最近の研究(McNeilら, 2025)では、頭の中で動きをイメージするだけでも、脳は実際の運動に近い反応を示すことが分かってきました。
イメージでプレーを「成功させる」経験を繰り返すことで、脳が「怖くない」と認識していくんです。
怪我からの復帰に役立つ3つのメンタルトレーニング
- ① リハビリと同時進行で「動きのイメージ」を習慣化:
ベッドやイスに座った状態で、プレーの動きを目を閉じて思い浮かべる。自信のあるプレー、成功したシーンを反復すると効果的。 - ②「再発したらどうしよう?」の代わりに「どう対処するか?」を考える:
不安はゼロにするよりも、「起きても大丈夫」と思える方が現実的。プランを立てておくと安心感につながる。 - ③ 気持ちを記録する「リハビリ日記」:
怖かった日、うまくいった日を記録していくことで、自分の進歩が見えてきます。不安に飲まれそうなときも、自信の材料になりますよ。


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