このページの要点:
- 「緊張は経験で克服できる」という考えには、心理学や脳科学的な根拠がある。
- イメージトレーニングや自律訓練法を取り入れることで“慣れるスピード”を加速できる。
- 小さな成功体験や本番に近い練習環境が、場慣れには効果的である。
読者:
部活の先輩に「緊張は場慣れで克服できるから、経験を積めば大丈夫」と言われました。これって本当に科学的にも正しいんでしょうか?
ハタケ:
その先輩、なかなか鋭いことをおっしゃいますね。実は「緊張は経験によって減っていく」という考え方には、ちゃんとした医学的な裏付けがあるんですよ。
クロ先生:
そうそう!心理学では「曝露(ばくろ)療法」や「馴化(じゅんか)」っていう理論があって、これは怖いと感じる状況に少しずつ慣れていくことで、不安が減っていくという考え方です。まさに“場慣れ”ですよね。
ハタケ:
最近の研究でも「繰り返し経験することで、脳がその状況に慣れて、過度な反応をしなくなる」っていう結果が出ています(例:Hwang HMら, 2024年, Molecular Psychiatry誌)。
読者:
なるほど…!でも、できればもっと早く慣れたいんです。場慣れを早める方法ってないですか?
クロ先生:
その気持ち、すっごくわかります!できるだけ早く慣れたいときには、こんな工夫が効果的です。
- 1. イメージトレーニング: 本番をリアルに想像し、自分が落ち着いてうまくやっている様子をイメージしましょう。
- 2. ミニリハーサル: 少人数の前で練習したり、自分で動画を撮って確認してみましょう。
- 3. 自律訓練法: リラックス状態を自分で作る練習で、緊張しやすい場面でも落ち着けるようになります。
ハタケ:
ちなみに、マインドルートのオンラインカウンセリングでは、この「自律訓練法」や不安コントロール法を一緒に練習することもできますよ。必要に応じて、ぜひご活用くださいね。
実生活で活かせる3つのポイント
- 小さな成功体験を積む: 自信がつくと緊張は自然と減っていきます。
- 練習の場を「わざと」作る: 家族や友達の前でスピーチ練習など、本番に近い状況を再現。
- リラックス法を日常に取り入れる: 深呼吸や自律訓練法を、日頃から習慣化しましょう。
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