本ページは、精神科医・畠山博行(マインドルート代表医師)の監修のもとで執筆されています。

RingConn Gen 2とOura Ring Gen 3を医学論文で徹底比較 ─ スマートリングの精度とコスパ

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スマートリングは本当に信頼できる?
RingConn Gen 2 と Oura Ring を医学論文で徹底比較!

要約: 本記事では、スマートリングの代表格 Oura Ring と 月額費用無料の RingConn Gen 2 を 医学論文に基づき比較します。心拍変動(HRV)や睡眠モニタリングの精度を検証し、 各製品の機能的・経済的な特徴を解説します。


スマートリングの核心技術(※医療機器ではありません)— PPG センサーの信頼性

スマートリングは指輪内側の PPG (PhotoPlethysmoGraphy) センサーで、指先の毛細血管血流を光学的に測定します。 この血流変化は心拍と同期するため、アルゴリズムにより 心拍数や心拍変動 (HRV) などを解析できます。

とはいえウェアラブル測定値の精度には常に疑問が残ります。 そこで本記事では、医療機器と比較検証された 医学論文 をもとに信頼性を客観評価します。


読者アイコン

読者:
スマートリングを付けだしている友人が増えていますが、医学的にどうなんでしょう?

ハタケ先生アイコン

ハタケ:
ご質問ありがとうございます。最近同様のご相談が多いため、PubMed 掲載論文を整理しました。直近の研究では指輪型 PPG が 心拍変動 ±4 ms(Sensors 2024 PMID 39686012)睡眠検出 約93 %(Nat Sci Sleep 2022 PMID 35444483) と報告されています。RingConn は同等方式に独自AIを加え、 開発者レポートで 95 % を公表しています(※査読前データ)。

クロ先生アイコン

クロ先生:
RingConn は 2 秒間隔の SpO2 取得と AHI の数値表示が特長。月額ゼロ で Oura に近い精度を使える点はコスト重視派に人気ですね。

医学エビデンスで見る “指輪型 PPG” の信頼性

論文対象主結果PMID
Sensors 2024OuraRMSSD 誤差 ±4 ms(ECG 比較)39686012
Sensors 2022Oura ほか睡眠+HRVで対象機器中最高 κ 0.43(感度 61 %)36016077
JMIR 2022OuraHR/HRV 高相関 r > 0.9035040799
Nat Sci Sleep 2022複数リング家庭環境で睡眠検出精度 92.6 %35444483

指輪型 PPG は医療機器比較研究で高い一致率が報告されています。※本製品は医療機器ではありません。
RingConn は同方式に独自AIを組み合わせ、睡眠検出 95 %・無呼吸検知 90.7 %(社内試験・査読前データ)を公式発表しています。

専門用語解説

  • RMSSD アイコン RMSSD:心拍変動(HRV)の主要指標。副交感神経活動の評価に用いられる。
  • HRV アイコン HRV(心拍変動):心拍間隔のわずかな変動。自律神経バランスを示す。
  • PMID:論文検索データベース PubMed のユニーク ID。

これらの論文により、スマートリングの測定値は臨床比較で良好な一致率が示されています(ただし医療用診断を代替するものではありません)。RingConn も同様の技術で高い精度を目指しており、今後の第三者検証が期待されます。

RingConn Gen 2 と Oura Ring Gen 3 ― 機能・コストを徹底比較

下表では、バッテリー駆動時間・月額サブスクリプション・睡眠検出精度といった 核心指標を 1 行で比較できます。ランニングコストを抑えたいなら RingConn、 公開エビデンスの豊富さを重視するなら Oura など、 それぞれの強み・弱みが一目で分かります。

機能RingConnOura
月額費用0 円(サブスク不要)999 円 / 月(アプリ利用料)
バッテリー10–12 日+ケース充電で最大150日5–8 日
睡眠検出95 %89–93 %
睡眠ステージ近日公式公開予定各 Stage 75–80 %
無呼吸検知AHI/ODI を数値で可視化呼吸の乱れを指標表示
HRV 取得24時間/2.5分ごと測定夜間 1分ごと測定
ストレス指標リアルタイム可視化Readiness スコア(朝のみ)

専門用語解説

  • AHIアイコン AHI (Apnea-Hypopnea Index):睡眠 1 時間あたりの無呼吸・低呼吸回数。5 以上で軽度、15 以上で中等度の睡眠時無呼吸と判断されます。
  • SpO2アイコン SpO2(血中酸素飽和度):血液中の酸素量を % で示す指標。睡眠中の低下は呼吸障害のサインとなる場合があります。

RingConn は Oura に近いと示唆されるヘルスデータを 月額ゼロ で提供できる点が大きな魅力です。 特に AHI を具体的に数値表示 できる機能は、 睡眠時無呼吸症候群リスクを自己チェックするうえで有益です。

プロフェッショナルがスマートリングを選ぶ理由

一流アスリートやハイパフォーマーは、HRV(心拍変動)睡眠スコア といった パフォーマンスに直結する指標 を 日々モニタリングし、疲労や回復の度合いを客観的に判断しています。 スマートリングなら、就寝中でも装着を気にせず 高品質な生体データ を手軽に取得できるため、 コンディション管理の “戦略的ツール” として重宝されるのです。

プロアスリートの事例から学ぶスマートリング活用法

世界で活躍するプロアスリートたちは、スマートリングをどのように活用しているのでしょうか。

  1. HRVをコンディション管理に活かす 起床時の HRV が低い日は、体が疲労から十分に回復していないサインです。
    例:野球選手は打撃練習を軽めにし守備練習へ、バスケット選手は激しいダッシュを減らしシュート練習に集中する──など、当日の状態に合わせた柔軟なトレーニング調整が可能になります。
  2. 7日移動平均でピーキングを管理 大会や重要試合へピークを合わせるには、負荷と回復のバランスが鍵。プロスイマーは睡眠スコアやストレス指標の 7 日移動平均を分析し、トレーニング強度を微調整して徐々にピークへ持っていきます。
  3. 無呼吸検知でパフォーマンスを向上 睡眠時無呼吸は集中力や回復力を低下させます。RingConn が提供する AHI データを活用すれば、呼吸の乱れを早期に検知し対策を講じることで、質の高い睡眠を確保し本番でのパフォーマンス向上に繋げられます。

結論 ― 公開エビデンスは Oura が一歩先行、RingConn Gen 2 は “月額ゼロ” の魅力

PubMed 検索で確認できる精度検証論文(※1–4)はすべて Oura Ring を対象としており、 HRV や睡眠ステージで高い一致率が複数報告されています。
対する RingConn は査読論文が未発表ですが、開発元の社内試験 (n=42, PSG 比較, Developer Report 2025)睡眠検出 95 %AHI 一致率 90.7 % と、 Oura に近い数値が示されています※R

エビデンス重視なら Oura が現状優位ですが、 サブスクリプション不要 というランニングコストの低さは RingConn Gen 2 の大きな魅力です。
「月額費用」「公開エビデンス」 の どちらを優先するか──それが選択のポイントになります。

※本製品は医療機器ではありません。表示される数値は健康管理の参考値であり、 診断・治療を目的とするものではありません。数値は個人差や装着条件により変動します。

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参考文献
1. Cao J et al. Sensors 2024; PMID 39686012(Oura)
2. Smith M et al. Sensors 2022; PMID 36016077(Oura)
3. McCarthy T et al. JMIR 2022; PMID 35040799(Oura)
4. Johnson K et al. Nat Sci Sleep 2022; PMID 35444483(Oura)
※R RingConn Developer Report 2025(睡眠検出 95 %・AHI 90.7 %)

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畠山 博行 | マインドルート代表医師

2020年 東海大学医学部卒業。総合病院、離島医療、児童精神科などでの診療を経て、現在は急性期医療から在宅医療まで幅広い臨床現場に携わりながら、子どもから大人までのメンタルケアにも従事。 試験前やスポーツ前の緊張、不安定な集中力、やる気の波などに対し、スポーツメンタルトレーニングの視点を取り入れた自律訓練法や認知的アプローチを活用。オンラインで気軽に受けられるメンタル支援サービス「マインドルート」を運営。 「禁煙したいけどやめられない」「本番に強くなりたい」「緊張を力に変えたい」といった悩みに寄り添い、心と行動を整えるサポートを行っている。 また、「子育てがきつい・しんどい」と感じる方の悩みにも、自身の育児経験をもとに等身大の視点で発信。PubMedなどの論文を通じた確かなエビデンスに基づき、信頼できる情報をわかりやすくコラム形式で届けている。 所属学会:日本精神神経学会、日本神経精神薬理学会、かながわ地域精神科医会

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