本ページは、精神科医・畠山博行(マインドルート代表医師)の監修のもとで執筆されています。

タブレット学習は悪影響?科学で読み解く“賢い使い方”と家庭でできる対策

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読者の声と専門家の会話

読者

読者:
家事で手が離せない時や外食中に、タブレットでYouTubeを見せています。でも先日、ニュースで「スクリーンタイムが多いと斜視になる」と知り、とても心配です。

ハタケ医師

ハタケ:
その心配、私も親としてよく分かります。でも実は、使い方しだいで学習効果を高める可能性もあるんですよ。タブレットは紙媒体と違って、動画や音声、クイズ形式など、五感を刺激する要素が豊富です。この「双方向性」が、子どもの学びを深める鍵になるという研究も出てきています。

クロ先生

クロ先生:
そうですね!タブレットの影響は「何時間使ったか」より、「何をしたか」と「誰と一緒に使ったか」が重要なんです。親がちょっとした声かけをするだけでも、子どもの学びはグッと深まります。

科学的根拠から見たタブレット学習のメリットとリスク

タブレット学習のリスクを正しく理解し、メリットを最大限に活かすことが、親のストレス軽減にもつながります。ここでは、医学研究をもとに、タブレットが心と体に与える影響を整理しました。

  • 斜視との関連: 幼児期のスクリーンタイムと斜視の直接的な因果関係を示す高いエビデンスは現時点では存在しません。斜視の主なリスク因子は遠視や乱視、家族歴などであり、米国眼科学会などもこれを強調しています。
  • 発達や行動への影響: スクリーンタイムの過剰な増加は、言語・認知・運動・社会性の発達遅延、多動や不安などの行動問題、睡眠障害、肥満リスクの増加を招くことが複数の研究で示されています。
  • 眼の健康への影響: 長時間のタブレット使用は、眼精疲労や視覚的ストレスを誘発することがあり、乱視やドライアイ、結膜炎などの眼表面疾患のリスクが高まることも示唆されています。
  • 学力・思考力との関連: 教育目的のスクリーン利用は、特に読解力や思考力にポジティブな影響を与える可能性があるとの研究もあります(Rai et al., J Fam Med Prim Care, 2025, PMID: 40726688)。
  • 集中力との関係: スクリーンの使用「時間」よりも「質」が重要。双方向性がある教材や適切な使用で、集中力の維持が可能(Borges et al., Healthcare, 2025, PMID: 40724793)。
  • 親の関与の重要性: 親の伴走的な関与があることで、タブレットの活用が自己調整力やデジタルリテラシーを高めます(Aydın et al., Children, 2025, PMID: 40723125)。

したがって、斜視との直接的な関連は明確ではありませんが、スクリーンタイムの過剰は発達・行動・眼表面の健康に多面的な悪影響を及ぼすため、米国小児科学会などの推奨に従い、2歳未満はスクリーンタイムを避け、2~5歳は1日1時間以内に制限することが推奨されます。

実践的なスクリーンタイム活用Tips

  • 「目的」を明確に:学習・情報検索・創造的活動に使う時間と、娯楽時間を分けて記録しましょう。
  • 時間制限より「質」を重視:単なる時間制限ではなく、使っている内容の種類を把握することが重要です。
  • 20分ルールを徹底:目の健康のために20分使用したら20秒休憩し、遠くを見ましょう(通称20-20ルール)。
  • 親子で「一緒に使う」時間を設ける:アプリの選択や使い方を一緒に考える時間は、子どものメディアリテラシーを育てます。
  • 紙の教材も併用:タブレットだけでなく、書く・描く・触るといった五感を使う機会も大切にしましょう。

専門家が注目するオンライン学習教材

ここでは、精神科医の立場から「質」と「安心感」を重視して選んだ、信頼できるオンライン教材をピックアップしましたのでご参照ください。

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畠山 博行 | マインドルート代表医師

2020年 東海大学医学部卒業。総合病院、離島医療、児童精神科などでの診療を経て、現在は急性期医療から在宅医療まで幅広い臨床現場に携わりながら、子どもから大人までのメンタルケアにも従事。 試験前やスポーツ前の緊張、不安定な集中力、やる気の波などに対し、スポーツメンタルトレーニングの視点を取り入れた自律訓練法や認知的アプローチを活用。オンラインで気軽に受けられるメンタル支援サービス「マインドルート」を運営。 「禁煙したいけどやめられない」「本番に強くなりたい」「緊張を力に変えたい」といった悩みに寄り添い、心と行動を整えるサポートを行っている。 また、「子育てがきつい・しんどい」と感じる方の悩みにも、自身の育児経験をもとに等身大の視点で発信。PubMedなどの論文を通じた確かなエビデンスに基づき、信頼できる情報をわかりやすくコラム形式で届けている。 所属学会:日本精神神経学会、日本神経精神薬理学会、かながわ地域精神科医会

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