「場慣れ」は、仕組みでつくる“強さ”です

読者:どうしても、本番になると頭が真っ白になってしまって…。練習ではうまくいくのに、あの“場の空気”に飲まれちゃうんです。

ハタケ:それは“慣れ”がまだ十分ではない状態ですね。本番の緊張は未知に対する反応。だからこそ、できるだけ「知っている状況」に変換していくことが大切です。

クロ先生:場慣れはセンスではなく、仕組みで身につくスキル。とくに自律訓練法(AT)は臨床アウトカムで効果が示されたメタ分析があります[1]。短い練習でも「落ち着いた準備状態」をつくれますよ。

読者:でも、同じ本番を何度も経験するのは難しいですよね…。プレゼンなら一回きりですし。

ハタケ:そこでマインドルートは、“疑似的な場数”を増やす設計を一緒につくります。自宅でもできるイメージトレーニング[4]や自律訓練法(AT)、PMR(漸進的筋弛緩)+呼吸法[2][3]で、本番モードに慣れていくんです。

読者:VRや動画での“擬似本番”ってどうですか?

クロ先生:良い方法です。たとえばTSSTのVR版は、コルチゾールや心拍などのストレス反応を誘発できることがメタ分析で示されています[5]。安全を担保しながら「本番の空気」に慣れていけます。
🔧 実生活で使える3つのTips
- 週2–3回のAT(15分):重感→温感→呼吸の順で、身体を“落ち着いた準備状態”へ。
- PMR+呼吸のルーチン:肩・腕・顔など主要部位だけでもOK。仕上げに「ゆっくりの呼吸」(例:4-7-8)。[3]
- イメージトレーニング:会場・観客・音・匂いまで五感で再現。スマホ動画やVRで「場」を前倒し体験。[4]
📌 マインドルートからのご提案
本番に強い人は、慣れさせる準備が上手です。マインドルートでは、スポーツ・プレゼン・受験など「本番の場」で力を発揮するための メンタルトレーニング+リラクゼーション(AT/PMR/呼吸)をオンラインで提供しています。
あなた専用の「本番スイッチ」を一緒に作ってみませんか?
参考文献(PubMed/PMC)
- Stetter F, Kupper S. Autogenic Training: A Meta-Analysis of Clinical Outcome Studies. PubMed
- Manzoni GM, Pagnini F, Castelnuovo G, Molinari E. Relaxation training for anxiety: a ten-year systematic review with meta-analysis. PMC
- Zaccaro A, et al. How Breath-Control Can Change Your Life: A Systematic Review on Psycho-Physiological Correlates of Slow Breathing. PubMed
- Liu Y, et al. The Effects of Imagery Practice on Athletes’ Performance: A Meta-Analysis. PMC
- Helminen EC, et al. A meta-analysis of cortisol reactivity to the Virtual Trier Social Stress Test (V-TSST). PubMed
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