このページの要点:
- 癇癪で怒ってしまった後の関わり方が、親子の信頼関係を深めるカギになる。
- 「修復の習慣」によって、子どもの感情調整力も育まれる。
- 感情を共有する姿勢が、子どもに安心感と絆をもたらす。
癇癪で怒ってしまった…そのあとの関わりが、実は大切です
読者:子どもが癇癪を起こした時、つい怒ってしまって…。その後は自己嫌悪とモヤモヤでいっぱいです。どうフォローすればいいのでしょうか?
ハタケ:その「どうフォローするか」こそ、実は親子関係にとってとても大切なプロセスなんです。2024年の研究(Richards & Schreiber)では、“感情的な断絶と修復”が親子の絆を深めるきっかけになることが示されています。
クロ先生:また、2015年の研究(Ostfeld-Etzionら)では、癇癪後の「修復的な関わり」が、子どもの感情調整力に良い影響を与えることも報告されています。つまり、「怒ってしまった後にどう関わるか」が、長期的に子どもの心を育てるカギになるんです。
癇癪後の親子の関係を修復する3つの習慣
- 1. 一呼吸おいてから「ママも怒っちゃった」と伝える:感情の共有は、子どもに“気持ちは伝えていい”という安心感を与えます。
- 2. 「さっきのこと、どう思った?」と聞いてみる:子どもが自分の気持ちを整理するきっかけになります(言葉にならなくてもOK)。
- 3. スキンシップで“安心”を取り戻す:抱っこ、手をつなぐ、となりで一緒にお絵かき…「言葉以外の修復」も大切な手段です。
クロ先生:「怒ってしまった…」と悩む姿勢そのものが、子どもにとって最大の愛情です。完璧じゃなくていいんです。“修復できる関係”が、親子の強みになります。
ハタケ:感情がぶつかるのは、信頼関係があるからこそ。大事なのは、そこから「もう一度つながること」です。
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