本ページは、精神科医・畠山博行(マインドルート代表医師)の監修のもとで執筆されています。

試合前の緊張で体が固まるときの対処法|ウォーミングアップの意外な効果

試合前、緊張で固まってしまう…

読者アイコン 読者:
試合の直前になると体がこわばってしまって、本来の力が出せません…。ウォーミングアップって、緊張にも効くんでしょうか?

ハタケ ハタケ:
その疑問、とても良いですね。ウォーミングアップは身体を温めるだけでなく、心理的な不安を和らげる効果もあります。

最新研究で分かった、ウォーミングアップの「心への効果」

クロ先生 クロ先生:
2025年の研究では、ストレッチよりも「神経筋トレーニング」をウォーミングアップに取り入れた方が、メンタル面での満足感や活力が高まったという結果が出ています1。これは、緊張をコントロールする一つの方法になるんですよ。

ハタケ ハタケ:
同様に、音楽を使ったウォーミングアップも、気分の安定に役立つことが複数の研究で示されています2。試合前に好きな音楽を聴きながら身体を動かすのは理にかなっているんです。

実生活で使える3つのウォームアップTips

  • 1. 軽いジャンプやダッシュ:神経系を刺激する運動は「やる気スイッチ」に。
  • 2. 音楽をかける:自分の好きなテンポの音楽で、気分をポジティブに。
  • 3. 深呼吸と組み合わせる:動きながら「吸って・吐いて」のリズムを意識することで、呼吸法と運動の相乗効果が得られます。

まとめ

ウォーミングアップは、単なる身体の準備ではありません。心を落ち着かせ、自信を引き出す「メンタルトレーニング」の一部でもあります。


マインドルートでは読者の方からのご質問に対し、コラムを用いて専門的な見解を積極的にご回答します。

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投稿者プロフィール

畠山 博行
畠山 博行精神科医/マインドルート代表医師
2020年 東海大学医学部卒業。総合病院、離島医療、児童精神科などでの診療を経て、現在は急性期医療から在宅医療まで幅広い臨床現場に携わりながら、子どもから大人までのメンタルケアにも従事。

試験前やスポーツ前の緊張、不安定な集中力、やる気の波などに対し、スポーツメンタルトレーニングの視点を取り入れた自律訓練法や認知的アプローチを活用。オンラインで気軽に受けられるメンタル支援サービス「マインドルート」を運営。

「禁煙したいけどやめられない」「本番に強くなりたい」「緊張を力に変えたい」といった悩みに寄り添い、心と行動を整えるサポートを行っている。

また、「子育てがきつい・しんどい」と感じる方の悩みにも、自身の育児経験をもとに等身大の視点で発信。PubMedなどの論文を通じた確かなエビデンスに基づき、信頼できる情報をわかりやすくコラム形式で届けている。

所属学会:日本精神神経学会、日本神経精神薬理学会、かながわ地域精神科医会

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