本ページは、精神科医・畠山博行(マインドルート代表医師)の監修のもとで執筆されています。

モチベーションを保つメンタルトレーニング|精神科医が教える実践術

モチベーションを保ちたい!メンタルトレーニングでできることは?

読者アイコン読者:スポーツや勉強を続けていくうちに、最初はやる気があったのにだんだんモチベーションが下がってきてしまいます…。何か良いメンタルトレーニング方法はありますか?

ハタケハタケ:モチベーションの維持は、多くの人が悩むところですね。実はモチベーションって「上がる・下がる」ものというより、「整える」「支える」ものと考えると、コントロールしやすくなりますよ。

クロ先生クロ先生:最近の研究でも、メンタル疲労やストレス管理がモチベーションに与える影響が指摘されています。たとえば2024年のレビュー論文では、「メンタル疲労がスポーツパフォーマンスに与える影響」として、ルーティン化や目標の見直しが有効とされています。

ハタケハタケ:今までのコラムでも何度か紹介させていただいておりますが、バーチャルリアリティなどの新しいアプローチも注目されています。2025年の論文では、VRを使った教育が動機づけにポジティブな影響を与えるという報告もあります。ちょっと面白いですよね。

クロ先生クロ先生:また、CrossFitなどの「挑戦的な身体活動」が生活の質やメンタルの充実感に貢献するという報告(2024年の国際論文)もありますね。「成長実感」がある活動は、自然とモチベーションも湧きやすいです。

実生活で使える!モチベーション維持のための3つのTips

  • 1. 小さな目標を設定し、成功体験を積む:やる気は「結果」から生まれることも多いです。
  • 2. 練習や努力を「ルーティン化」する:習慣にすると、気分に左右されにくくなります。
  • 3. 心理的な疲労を意識的にケアする:定期的な休息やマインドフルネスでメンタルを整えましょう。

モチベーションを「維持」するというより、「調整」するイメージで日々取り組んでみてくださいね。


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投稿者プロフィール

畠山 博行
畠山 博行精神科医/マインドルート代表医師
2020年 東海大学医学部卒業。総合病院、離島医療、児童精神科などでの診療を経て、現在は急性期医療から在宅医療まで幅広い臨床現場に携わりながら、子どもから大人までのメンタルケアにも従事。

試験前やスポーツ前の緊張、不安定な集中力、やる気の波などに対し、スポーツメンタルトレーニングの視点を取り入れた自律訓練法や認知的アプローチを活用。オンラインで気軽に受けられるメンタル支援サービス「マインドルート」を運営。

「禁煙したいけどやめられない」「本番に強くなりたい」「緊張を力に変えたい」といった悩みに寄り添い、心と行動を整えるサポートを行っている。

また、「子育てがきつい・しんどい」と感じる方の悩みにも、自身の育児経験をもとに等身大の視点で発信。PubMedなどの論文を通じた確かなエビデンスに基づき、信頼できる情報をわかりやすくコラム形式で届けている。

所属学会:日本精神神経学会、日本神経精神薬理学会、かながわ地域精神科医会

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