カフェで飛び出した「ウチは0歳から英語」問題!早期教育ってどうなの?
「ウチは0歳から英語!」カフェで飛び出た衝撃発言
読者:この前カフェでママ友とおしゃべりしてたら、「うちは0歳から英語のDVD見せてるよ〜」って言われて…。私、焦ってラテ吹きました。
クロ先生:それは衝撃発言ですね(笑)。カフェあるあるですよね〜、気づいたら教育談義になってるやつ!
ハタケ:英語DVD vs アンパンマン論争、ここに勃発!でも落ち着いて。実はね、「早期英語教育」って、ちゃんと科学的に検討されてるんですよ。
早ければ早いほどいい?脳科学的には…
ハタケ:PubMedで見た研究だと、「7歳ごろまでの子どもは音を聞き分ける力が高い」って言われてます(Kuhl, 2010)。つまり、リスニングには早期の英語教育が有利という説ですね。
クロ先生:でも、それってあくまで「音を聞く力」の話で、「話せる」ようになるわけじゃないんです。しかも、日本語がちゃんと育ってないうちに英語ばっかりやると、逆にことばの発達が遅れる子もいます。
ハタケ:2021年の研究(Thordardottir, 2021)では、「母語の会話量」が多い子どもの方が、結果的に英語力も伸びやすいって結果もあります。日本語、大事!
英語はいつから?どうやる?3つのコツ
- 遊び半分でOK!歌や動画で「遊びとして」英語に触れさせる
- まずは「日本語でたくさん話すこと」が英語の下地になる
- 「発音しなきゃ!」じゃなくて「楽しく聞く」ことを大事に
読者:つまり…英語の前にアンパンマンも悪くないってことですか?
クロ先生:むしろ正解!アンパンマン様は語彙の宝庫です!
ハタケ:焦らず、コーヒーでも飲みながら、お子さんと楽しく言葉に向き合っていきましょう!
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投稿者プロフィール

- 精神科医/マインドルート代表医師
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2020年 東海大学医学部卒業。総合病院、離島医療、児童精神科などでの診療を経て、現在は急性期医療から在宅医療まで幅広い臨床現場に携わりながら、子どもから大人までのメンタルケアにも従事。
試験前やスポーツ前の緊張、不安定な集中力、やる気の波などに対し、スポーツメンタルトレーニングの視点を取り入れた自律訓練法や認知的アプローチを活用。オンラインで気軽に受けられるメンタル支援サービス「マインドルート」を運営。
「禁煙したいけどやめられない」「本番に強くなりたい」「緊張を力に変えたい」といった悩みに寄り添い、心と行動を整えるサポートを行っている。
また、「子育てがきつい・しんどい」と感じる方の悩みにも、自身の育児経験をもとに等身大の視点で発信。PubMedなどの論文を通じた確かなエビデンスに基づき、信頼できる情報をわかりやすくコラム形式で届けている。
所属学会:日本精神神経学会、日本神経精神薬理学会、かながわ地域精神科医会
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