本ページは、精神科医・畠山博行(マインドルート代表医師)の監修のもとで執筆されています。

「誰にも頼れない…」と感じるママへ|孤独感と上手につき合う3つのセルフケア

「誰にも頼れない…」と感じるとき、どうすればいい?

読者 読者:子育て中、誰にも頼れない感じがして、すごく孤独に感じる時があります。周りに話せる人もいなくて、どんどん気持ちが落ち込んでいく感じです。

ハタケ ハタケ:その気持ち、本当によくわかります。2025年の研究(Bunke & Keck)でも、若年ママが「自己決定感や自分らしさ」を持ちにくい環境にあると、孤独感が強まる傾向があると報告されています。

クロ先生 クロ先生:つまり、単に「一人にされている」ことだけでなく、「自分の思いを出せない」「自分を出す余裕がない」ことが、孤独の核心なんですよね。心の“居場所”がない感覚、と言えるかもしれません。

孤独感と上手につき合う3つのセルフケア

  • 1. 毎日「自分の本音」を3語だけ書いてみる:「疲れた」「さみしい」「がんばった」など、短くても書き出すことで気持ちが外に出て整理されます。
  • 2. 頼られないより「頼らない自分」に気づいてみる:実は「迷惑かけたくない」と思って、誰かを遠ざけていることも。気づくだけでも気持ちは変わります。
  • 3. 気軽に話せる“他人”を作ってみる:家族ではなく、カフェ店員さんやLINEの相談先など、ゆるくつながる他者が孤独のクッションになります。

クロ先生 クロ先生:誰かと“深くつながる”ことも大事ですが、時には“浅くてやさしいつながり”が、心の栄養になることもあるんですよ。

ハタケ ハタケ:「孤独だ」と思えた自分は、ちゃんと心と向き合っている証拠。だからこそ、自分に優しく接してあげることが何よりも大切なんです。

マインドルートでは読者の方からのご質問に対し、コラムを用いて専門的な見解を積極的にご回答します。

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投稿者プロフィール

畠山 博行
畠山 博行精神科医/マインドルート代表医師
2020年 東海大学医学部卒業。総合病院、離島医療、児童精神科などでの診療を経て、現在は急性期医療から在宅医療まで幅広い臨床現場に携わりながら、子どもから大人までのメンタルケアにも従事。

試験前やスポーツ前の緊張、不安定な集中力、やる気の波などに対し、スポーツメンタルトレーニングの視点を取り入れた自律訓練法や認知的アプローチを活用。オンラインで気軽に受けられるメンタル支援サービス「マインドルート」を運営。

「禁煙したいけどやめられない」「本番に強くなりたい」「緊張を力に変えたい」といった悩みに寄り添い、心と行動を整えるサポートを行っている。

また、「子育てがきつい・しんどい」と感じる方の悩みにも、自身の育児経験をもとに等身大の視点で発信。PubMedなどの論文を通じた確かなエビデンスに基づき、信頼できる情報をわかりやすくコラム形式で届けている。

所属学会:日本精神神経学会、日本神経精神薬理学会、かながわ地域精神科医会

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